序章4節 神学入門の参考文献
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最新版 2012年11月11日 初版 2008年3月23日
【目次】
1. 入門書
2. Webサイト
3. 辞典類
4. 辞典類の項目
【はじめに】
書店にない文献は、GeNiiや、国立国会図書館のリサーチ・ナビなどでお探しください。
最寄りのキリスト教主義学校の図書館や、公立の図書館などを利用するのもよいと思います。
その図書館になくても、他館の文献を取り寄せるサービスをしている図書館が多いです。
新刊チェックには、教文館の「新刊情報」や、クリスチャン新聞の「今週の本棚」が便利です。
なお、「神学文献大調査」というサイトにも充実した文献表があります。
1. 入門書
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マクグラス/稲垣久和:監訳/広田貴子:訳
『信仰の旅路』 いのちのことば社 2003年
(原著:Alister E. McGrath, The Journey: A Pilgrim in the Lands of the Spirit, 1999)
神学をする者の前提としてキリスト者であることを「第2節 神学の方法」で述べましたが、本書は、天国の望みを抱いて旅するキリスト者の基本的なガイドブックのようなものです。旅程をたどりながら、かつて同じように旅をした信仰の先輩たちに耳を傾け、旅の知恵を得るよう勧めます。著者は、オックスフォード大学はじめ世界的に活躍している福音主義神学者です。
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マクグラス/神代真砂実:訳 『キリスト教神学入門』 教文館 2002年
(原著:Alister E. McGrath, Christian Theology: An Introduction, 3rd ed., 2001)
英語圏で広く使われている入門書で、神学の歴史・方法・内容を網羅したうえで、古代から現代までの神学テーマを体系的に学べます。訳書は第3版ですが、原書は第4版になり、2012年には第5版が出る予定です。なお、出版社の著者ページでは、著者本人による本書の紹介講義を聞けます。
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マクグラス:編集/古屋安雄:監訳 『キリスト教神学資料集 上・下』 キリスト新聞社 2007年
(原著:Alister E. McGrath, ed., The Christian Theology Reader, 3rd ed., 2007)
多くのテキスト(文献)に触れることの大切さは「第2節 神学の方法」の「3. 技法」でも述べましたが、膨大な資料から何を優先的に読むべきかを判断するのは初心者にとって難しいものです。本書はその手助けをします。上記『キリスト教神学入門』で全体像を把握した後、本書で教父や宗教改革者など時代の信仰者が記したテキストに触れ、彼らの“肉声”に耳を傾けてみましょう。
なお、キリスト教の源泉の「テキスト」は「聖書」というのが、プロテスタントの原則です。「テキストにあたる」という基本を忘れて神学論議にふけることのないよう、自省しつつ通読に向かいたいと思います。
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バルト/加藤常昭:訳 『福音主義神学入門』 新教出版社 1968年(新装版2003年)
(原著:Karl Barth, Einführung in die Evangelische Theologie, 1962)
第一次世界大戦の折には、戦争に賛同する自由主義神学者たちのあり方を非難して袂を分かち、第二次世界大戦前のナチス台頭の折には、告白教会の「バルメン宣言」を起草して抵抗したバルトの、晩年の講義を収録したものです。
彼は次のように定義しました。「福音主義神学」とは、神のことばによって示された神のみこころに対する、人間の応答の学、つまり、恵みによって与えられた神と人との愛の交わりの学、感謝の学、喜びの学である、と。そのうえで、神のことばによって召された教会の任務(神のことばについての証と信仰告白)に奉仕するための神学について、全17回の講義を4部構成にして語ります。第1部で聖霊に導かれて神学することを述べた後、そのような神学は、「信仰」(第2部の終章)のもとに存在し、「希望」(第3部の終章)によって危険(試練)にも持ちこたえ耐え忍び、「愛」(第4部の終章)のうちに取り組むものであることを、第一コリント13章13節になぞって論証します。
なお、バルトについては、フランク『はじめてのバルト』(教文館 2007年)などをどうぞ。
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熊野義孝 「神学諸科解題」『熊野義孝全集 第4巻』 新教出版社 1982年(初出:1952年)
神学諸科それぞれのつながりを意識しながら、全体をおおまかに見渡せるコンパクトな論文です。
2. Webサイト
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日本基督教学会
学問としてのキリスト教全般をカバーする日本最大のキリスト教系学会で、学会誌を閲覧できます。
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日本福音主義神学会
学会誌『福音主義神学』のバックナンバーを閲覧できるなど、密度の濃いサイトです。
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『神学研究』
関西学院大学 神学部・神学研究科の研究会の論文集で、バックナンバーを閲覧できます。
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『基督教研究』
同志社大学 神学部・神学研究科の紀要で、バックナンバーを閲覧できます。
3. 辞典類
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『新キリスト教辞典』 いのちのことば社 1991年
福音派の執筆陣による大型事典で、約1,200頁で1,200項目を扱っています。なお、コンピュータ・ソフト『聖書の達人』には、本辞典の内容がデジタル・データとして収録されています。
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『キリスト教大事典』 教文館 1963年(改訂版1968年)
教派を超えた日本の執筆陣による古い大型事典で、約1,200頁で10,000項目を扱っています。
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『キリスト教神学事典』 教文館 1995年(新装版2005年)
(原著:A. Richardson & J. Bowden, A New Dictionary of Christian Theology, 1983)
教派を超えた世界の執筆陣による中型事典で、約600頁で700項目を扱っています。
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『現代キリスト教神学思想事典』 新教出版社 2001年
(原著:McGrath, The blackwell encyclopedia of modern Christian thought, 1993)
近年(20世紀まで)の通説的な見解を提示する中型事典で、約700頁で250項目を扱っています。
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『リフォームド神学事典』 いのちのことば社 2009年
(原著:Donald McKim, The Westminster Handbook to Reformed Theology, 2001)
改革派(カルヴァン派)に立脚した中型事典で、約420頁で170項目を扱っています。巻末の「分野別項目一覧表」を参考に通読すれば、改革派神学の教科書(概説書)としても使えます。
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『ウェスレアン神学事典』 福音文書刊行会 1993年
(原著:Richard S. Taylor, Beacon Dictionary of Theology, 1983)
ウェスレー派に立脚した中型事典で、約600頁で950項目を扱っています。
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『新カトリック大事典』 研究社
第1巻(1996年)、
第2巻(1998年)、
第3巻(2002年)、
第4巻(2009年)
第二ヴァチカン公会議以降のローマ・カトリック神学に立脚した大型事典で、4巻合わせると約5800頁、15,000項目になります。
4. 辞典類の項目
『新聖書辞典』(いのちのことば社、1985年)の項目より
『新キリスト教辞典』(いのちのことば社、1991年)の項目より
『キリスト教大事典』(教文館、1968年〔改訂版〕)の項目より
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「神学」 556~557頁 桑田秀延
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「神学の方法」 559~560頁 桑田秀延
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「神学通論」 558~559頁 熊野義孝
『キリスト教神学事典』(教文館、2005年〔新装版〕)の項目より
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「神学」 329~331頁 Stephen W. Sykes
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「神学の方法」 335~339頁 David H. Kelsey
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「神学諸科解題」 333~334頁 Brian A. Gerrish
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「神学教育カリキュラム」 331~332頁 Brian A. Gerrish
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「機能的専門化」 136頁 Hugo Meynell
『現代キリスト教神学思想事典』(新教出版社、2001年)の項目より
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「神学の方法論」 278~283頁 Geoffrey Wainwright
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