3章5節 組織神学の参考文献

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2版 2009年12月10日
初版 2008年6月8日

【目次】
 1. Webサイト  2. 教理の体系書  3. 信条、信仰告白・信仰問答  4. 辞典類の項目

【はじめに】
 書店にない文献は、GeNiiや、国立国会図書館のリサーチ・ナビなどでお探しください。
 最寄りのキリスト教主義学校の図書館や、公立の図書館などを利用するのもよいと思います。
 その図書館になくても、他館の文献を取り寄せるサービスをしている図書館が多いです。
 新刊チェックには、教文館の「新刊情報」や、クリスチャン新聞の「今週の本棚」が便利です。
 なお、「神学文献大調査」というサイトにも充実した文献表があります。

1. Webサイト

2. 教理の体系書

  • ペールマン/蓮見和男:訳 『現代教義学総説 新版』 新教出版社 2008年(旧版1982年)
    (原著:Horst Georg Pöhlmann, Abriss der Dogmatik, 6.Aufl., 2002)

    ドイツのルター派教会で広く使われている標準的な教科書です。「聖書について」「信仰について」「神について」など13のテーマを、それぞれ「A 神学史の前提」「B 現代の論争」「C 著者の要約」という形式でまとめています。
  • カルヴァン/渡辺信夫:訳 『キリスト教綱要(改訳版)』 新教出版社
    2007年(第1篇・第2篇)、2008年(第3篇)、2009年(第4篇
    (原著:Jean Calvin, Institutio Christianae Religionis, 5th ed. [Final], 1559)

    カルヴァンの主著『綱要』の著名な日本語訳が全面的に改訳されました。聖書通読とあわせて、ページ数を決めて少しずつデボーションヘルパーとして読むのもよいと思います。カルヴァン自身も次のように述べて「聖書通読のたすけ」として読まれることを願っていたようです。「この書は、聖書に入る扉を開く鍵や窓口のようなものだ。もし、キリスト教の教理の要約を捉え、旧新約両方を読みとおして信仰の進歩を得たいと願うなら、この書を読み、丹念に記憶に刻みつけよ。そして、私の引いた証言の意味をよく考えるために、聖書に立ち返れ」(「本書の梗概」より要約)
    ちなみに、訳者による講演集『カルヴァンの『キリスト教綱要』を読む』(新教出版社 2007年)は、入門としておすすめです。また、『綱要』の原著初版をもとに、子どもたちの教理教育のために執筆された『信仰の手引き』(新教出版社 1986年)は、『綱要』の精髄をコンパクトに提示した名著です。
    なお、カルヴァンについては、エルウッド『はじめてのカルヴァン』(教文館 2007年)などをご覧ください。
  • エリクソン/宇田進:監訳 『キリスト教神学 第1~4巻』 いのちのことば社 2003~2006年
    (原著:Millard J. Erickson, Christian Theology, 2nd ed., 1998)

    米国バプテストの福音主義神学者による体系書です。

3. 信条、信仰告白・信仰問答

  • 世界教会信条 【書籍】『信条集:前後篇』 新教出版社 1994年 など
    使徒信条、ニカイア・コンスタンチノポリス信条、カルケドン信条など、西方教会(カトリックプロテスタント)、東方教会ともに受け入れることのできる教父時代の信条です(使徒信条は西方の慣習信条であり、東方教会の公認ではありませんが、その内容は抵触するものではないと言われています)。かつて、洗礼希望者の学び会テキスト、また受洗時の定型の告白文だったもので、キリスト者の信じる要点を簡潔に表しています。
  • プロテスタント宗教改革の信仰問答・信仰告白
    信仰の先輩が残してくれた良問は、現代のキリスト者にとっても、聖書通読後の演習本として有用です。もちろん、演習と実戦が違うことは霊の戦い(エペソ6章10~18節)においても同じですが、応用の助けにはなります。問いに対する答えとともに、根拠となる聖書のことばにも思いを向けてください。人生の“荒野の試み”にあって、主イエスのようにみことばに生きるために。
    なお、「神学文献大調査」の「プロテスタントの信仰告白一覧 」も参照のこと。
  • ルター小教理問答青空文庫 ホームページより)
    同胞の教会を巡察し、ほとんどの牧師や信徒がキリスト教信仰に通じていない現実を目の当たりにしたルターが、帰還後まもなくの1529年に著した教材です。十戒、使徒信条、主の祈りなどの問いを答えながら、ルターの「律法から福音へ」という福音主義が、子どもにもわかるように構成されています。
  • 吉田隆:訳 『ハイデルベルク信仰問答〔証拠聖句付き〕』 新教出版社 2005年
    ドイツの選帝侯フリードリヒ3世が、改革派(カルヴァン主義)の神学者に起草させ、ハイデルベルクに聖職者会議を招集して草案を検討させて、1563年に出版した信仰問答です。全129問答を52週に分け、日曜日ごとに学んでいくと1年間で終わるように構成されています。
  • ウェストミンスター信仰基準大垣教会 ホームページより)
    【書籍】 松谷好明:訳 『ウェストミンスター信仰規準〔改訂版〕』 一麦出版社 2004年 など
    17世紀ピューリタン革命の頃の英国議会が、ロンドンのウェストミンスター教会に神学者会議を招集して立案させ、議会で承認した文書です。改革派に立脚した「信仰告白」と、それに基づいた信仰を確認し、教えるための大小の「信仰問答」(教理問答)で構成されています。

4. 辞典類の項目

『新キリスト教辞典』(いのちのことば社、1991年)の項目より

  • 「組織神学」 874~878頁 牧田吉和
  • 「教理と教義」 302~303頁 松田一男
  • 「教義学」 293~294頁 松田一男
  • 「信条、信条学」 631~632頁 丸山忠孝
  • 「信仰の告白」 623~627頁 丸山忠孝
  • 「使徒信条」 505~506頁 勝原忠明
  • 「啓示論」 384~391頁 春名純人
  • 「聖書の霊感」 740~746頁 内田和彦
  • 「聖霊の内的証言」 791~793頁 藤本満
  • 「聖書の権威」 728~730頁 尾山令仁
  • 「聖書主義」 719~720頁 西満
  • 「神論」 185~190頁 上沼昌雄
  • 「神の属性」 176~185頁 松田一男
  • 「創造の教理」 870~874頁 市川康則
  • 「悪」 8~12頁 伊藤淑美
  • 「キリスト論」 354~359頁 橋本龍三
  • 「キリスト論論争」 359~363頁 橋本龍三
  • 「受肉」 545~546頁 下川友也
  • 「処女降誕」 584~587頁 野口誠
  • 「聖霊、聖霊論」 784~791頁 松木祐三
  • 「三位一体、三位一体論争」 471~481頁 牧田吉和
  • 「主の使い」 550~551頁 服部嘉明
  • 「悪魔論」 12~14頁 伊藤淑美
  • 「人間論」 1001~1008頁 山口勝政
  • 「神のかたち」 154~157頁 安田吉三郎
  • 「罪、罪論」 909~914頁 鈴木英昭
  • 「贖罪、贖罪論」 567~573頁 上沼昌雄
  • 「和解」 1256~1257頁 油井義昭
  • 「救いの秩序」 659~663頁 松田一男
  • 「恵み」 1162~1166頁 藤本満
  • 「予知、予定論」 1205~1209頁 矢内昭二
  • 「聖化」 672~675頁 蔦田公義
  • 「教会、教会論」 238~245頁 宇田進
  • 「終末論」 533~540頁 柴田敏彦
  • 「再臨」 459~463頁 島田福安
  • 「千年期」 861~865頁 島田福安
  • 「永遠のいのち」 86~88頁 熊谷徹
  • 「キリスト教倫理」 331~334頁 多井一雄
  • 「状況倫理」 559~560頁 多井一雄
  • 「性倫理」 778~784頁 谷口泰造
  • 「生命倫理」 772~777頁 上沼昌雄
  • 「労働の倫理」 1251~1253頁 唄野隆
  • 「職業」 565~566頁 唄野隆
  • 「社会倫理」 516~520頁 有賀寿
  • 「キリスト者の社会的責任」 337~339頁 有賀寿
  • 「国家と教会」 434~439頁 斎藤篤美
  • 「信教の自由」 608~612頁 西川重則
  • 「戦争」 857~860頁 片岡伸光
  • 「平和主義」 1119~1121頁 片岡伸光
  • 「弁証学」 1129~1131頁 市川康則
  • 「神存在の証明」 148~152頁 市川康則
  • 「理性と信仰」 1217~1223頁 春名純人
  • 「キリスト教哲学」 315~320頁 春名純人
  • 「宗教(神)学」 521~523頁 金本悟
  • 「経済とキリスト教」 380~383頁 東條隆進
  • 「心理学とキリスト教」 649~653頁 丸屋真也
  • 「精神医学とキリスト教」 764~766頁 平山正実
  • 「科学とキリスト教」 131~134頁 稲垣久和
  • 「進化論」 603~608頁 稲垣久和
  • 「自然神学」 494~496頁 春名純人

『新聖書辞典』(いのちのことば社、1985年)の項目より

  • 「啓示」 423~426頁 宇田進
  • 「神」 321~326頁 宇田進
  • 「天地創造」 868~871頁 尾山令仁
  • 「イエス・キリスト」 94~99頁 宇田進
  • 「聖霊」 739~742頁 宇田進
  • 「罪」 837~839頁 河野勇一
  • 「贖い」 9~10頁 松田一男
  • 「終末論」 583~589頁 宇田進
  • 「倫理」 1369~1371頁 佐竹十喜雄
  • 「聖書と哲学」 704~707頁 春名純人
  • 「聖書と科学」 703~704頁 稲垣久和

『新実用聖書注解』(いのちのことば社、2008年〔新装版〕)の項目より

  • 「啓示と聖書」 2~24頁 宇田進

『キリスト教大事典』(教文館、1968年〔改訂版〕)の項目より

  • 「組織神学」 665~666頁 熊野義孝
  • 「教義学」 290頁 熊野義孝
  • 「教義」 289~290頁 熊野義孝
  • 「信条学」 570~571頁 熊野義孝
  • 「信条」 569~570頁 熊野義孝
  • 「信仰告白」 565頁
  • 「教理問答」 301頁 石居正己
  • 「使徒信条」 485頁 石原謙
  • 「ニカイア信条」 775頁 園部不二夫
  • 「カルケドン信条」 239頁 園部不二夫
  • 「啓示」 372頁 菅円吉
  • 「神の言」 224~225頁 桑田秀延
  • 「神」 219~221頁 桑田秀延
  • 「神の属性」 226頁 飯峯明
  • 「永遠と時間」 137頁 宮本武之助
  • 「神義論」 562頁 野呂芳男
  • 「悪」 14頁 野呂芳男
  • 「キリスト論」 327~329頁 熊野義孝
  • 「ロゴス・キリスト論」 1181頁 園部不二夫
  • 「キリスト論論争史」 329~330頁 園部不二夫
  • 「キリスト両性論」 327頁 大崎節郎
  • 「受肉」 530頁 北森嘉蔵
  • 「処女降誕」 551~552頁 北森嘉蔵
  • 「聖霊」 637~638頁 野呂芳男
  • 「三位一体」 451~453頁 松村克巳
  • 「天使」 730~731頁 山本和
  • 「悪魔」 15~16頁 山本和
  • 「神の像」 225~226頁 菅円吉
  • 「罪」 705~706頁 北森嘉蔵
  • 「苦難」 341~342頁 北森嘉蔵
  • 「救」 590頁 竹内寛
  • 「和解」 1201~1202頁 桑田秀延
  • 「贖罪論史」 549~550頁 岸千年
  • 「恩恵」 188頁 土居真俊
  • 「予定」 1099~1100頁 山本和
  • 「聖化」 606~607頁 野呂芳男
  • 「教会」 274~276頁 熊野義孝
  • 「終末論」 517~518頁 土居真俊
  • 「永遠の生命」 137~138頁 岡田五作
  • 「再臨」 441頁 岡田五作
  • 「道徳神学」 745~746頁 遠藤義光
  • 「倫理学」 1140~1141頁 宮本武之助
  • 「倫理学史」 1141~1142頁 村田豊文
  • 「キリスト教倫理思想史」 319~320頁 竹中正夫
  • 「キリスト教社会倫理」 313~314頁
  • 「教会と国家」 283~284頁 半田元夫
  • 「弁証学」 979頁
  • 「論争神学」 1198頁
  • 「理性と信仰」 1129頁 桑田秀延
  • 「神の存在の証明」 226~227頁 桑田秀延
  • 「神認識」 222頁 菅円吉
  • 「キリスト教の本質」 318~319頁 古屋安雄
  • 「キリスト教の絶対性」 317~318頁 古屋安雄
  • 「哲学」 720~721頁 浜田与助
  • 「宗教哲学」 509頁 宮本武之助
  • 「キリスト教哲学」 316~317頁 大須賀潔
  • 「哲学的神学」 721頁
  • 「科学とキリスト教」 202頁 西川哲治
  • 「自然神学」 473頁 菅円吉

『キリスト教神学事典』(教文館、2005年〔新装版〕)の項目より

  • 「組織神学」 419~420頁 Stephen W. Sykes
  • 「教義神学」 151~152頁 Gerald O'Collins
  • 「教義」 150~151頁 Gerald O'Collins
  • 「教理」 158~159頁 Shirley C. Guthrie Jr.
  • 「教理批評」 160~161頁 George Newlands
  • 「信条」 346~348頁 John H. Leith
  • 「信条学」 348~350頁 Timothy F. Lull
  • 「信仰告白、信条主義」 344頁 Alan Richardson
  • 「啓示」 203~206頁 David A. Pailin
  • 「聖書論」 385~388頁 David Kelsey
  • 「神」 96~107頁 N. H. G. Robinson / D. W. D. Shaw
  • 「神の属性」 111~112頁 David Burrell
  • 「天地創造」 446~447頁 John S. Habgood
  • 「時間と無限性」 249~252頁 Grace Jantzen
  • 「受苦不能性」 312~313頁 Brian Davies
  • 「神義論」 340~341頁 Jürgen Moltmann
  • 「悪の問題」 23~25頁 Alan Richardson
  • 「苦しみ」 201~202頁 Frances M. Young
  • 「神の怒り」 108頁 J. C. O'Neill
  • 「キリスト論」 180~188頁 George Newlands
  • 「ロゴス」 604~605頁 Christopher Stead
  • 「先在」 413~414頁 Anthony Tyrrell Hanson
  • 「受肉」 313~314頁 Brian Hebblethwaite
  • 「処女懐胎」 323~325頁 Raymond E. Brown
  • 「キリストの昇天」 174~176頁 Rowan S. Williams
  • 「聖霊」 394~401頁 Philip J. Rosato
  • 「三位一体の教理」 238~247頁 James P. Mackey
  • 「本質の融通」 546頁 H. E. W. Turner / Frances M. Young
  • 「救済論」 139~141頁 George Newlands
  • 「贖罪」 318~321頁 F. W. Dillistone
  • 「恩寵」 75~76頁 Edward J. Yarnold
  • 「予定」 582~584頁 Michael J. Langford
  • 「堅忍」 222~223頁 Jürgen Moltmann
  • 「教会」 148~150頁 Richard P. McBrien
  • 「終末論」 308~311頁 A. T. Hanson
  • 「倫理神学」 588~591頁 Daniel C. Maguire
  • 「善行」 413頁 Helen Oppenheimer
  • 「政治的神学」 374~376頁 Alistair Kee
  • 「法と神学」 539~541頁 Harold J. Berman
  • 「信教の自由」 339~340頁 David Little
  • 「弁証学」 535~536頁 Brian Hebblethwaite
  • 「死後の生命」 252~255頁 John Hick
  • 「神の存在の証明」 112~115頁 John Hick
  • 「存在論的証明」 423~424頁 G. R. Evans
  • 「否定神学」 495~496頁 Roberta C. Bondi
  • 「宗教哲学」 300~301頁 Jerry H. Gill
  • 「宗教社会学」 287~290頁 Robin Gill
  • 「宗教心理学」 292~296頁 Adrian Cunningham
  • 「科学と宗教」 88~90頁 John Habgood
  • 「神学と自然」 334~335頁 Stephen R. L. Clark
  • 「自然神学」 259頁 Alan Richardson / John Macquarrie

『現代キリスト教神学思想事典』(新教出版社、2001年)の項目より

  • 「教理と教義」 119~125頁 Alister E. McGrath
  • 「啓示の概念」 172~177頁 John B. Webster
  • 「神」 60~74頁 Robert William Jenson
  • 「創造論」 367~369頁 John B. Webster
  • 「悪の問題」 4~11頁 Kenneth Suri
  • 「神の苦しみ」 83~86頁 Paul S. Fiddes
  • 「キリスト論」 147~159頁 Bruce D. Marshall
  • 「受肉」 271~275頁 John Macquarrie
  • 「救済論」 99~111頁 Alister E. McGrath
  • 「聖霊論」 346~351頁 Timothy Gorringe
  • 「教会論」 111~118頁 Paul D. L. Avis
  • 「終末論」 268~271頁 Christopher Rowland
  • 「キリスト教的愛」 129~134頁 Gilbert Meilaender
  • 「倫理」 662~682頁 Nigel Biggar
  • 「性倫理」 335~339頁 David J. Atkinson
  • 「医の倫理」 22~25頁 David J. Atkinson
  • 「労働と余暇」 690~694頁 Leland Ryken
  • 「正義」 306~310頁 Russell Hittinger
  • 「神の国:政治・社会神学」 78~83頁 Ronald H. Preston
  • 「社会問題」 230~237頁 Duncan Forrester
  • 「戦争と平和」 361~366頁 Oliver O'Donovan
  • 「正戦」 327~328頁 J. T. Johnson
  • 「信仰」 283~286頁 John B. Webster
  • 「信仰と理性」 286~292頁 Hugo A. Meynell
  • 「護教論」 188~190頁 Hugo A. Meynell
  • 「神の存在の証明」 86~87頁 David Brown
  • 「哲学的神学」 397~404頁 David Brown
  • 「宗教哲学」 248~251頁 David Brown
  • 「真理についての諸概念」 301~304頁 John Macquarrie
  • 「宗教理論」 251~258頁 Frank Whaling
  • 「社会科学とキリスト教思想」 222~230頁 Richard H. Roberts
  • 「心理学とキリスト教思想」 296~301頁 Fraser N. Watts
  • 「生物科学とキリスト教思想」 328~335頁 Colin A. Russell
  • 「物理学とキリスト教思想」 499~505頁 John Polkinghorne
  • 「自然神学」 196~199頁 John Macquarrie