次々に現れる夜の幻の6番目は、空飛ぶのろいの巻物。7番目は罪の象徴である女を閉じ込めたエパ枡です。この2つの幻は、罪が除かれることを示しています。エパ枡は、翼に風をはらませた2人の女によって、シヌアル(バビロン)の地へ運び去られます。
6章は一連の幻の最後です。赤、黒、白、まだらの馬が引く戦車が四方を駆け巡り、主の怒りを静めます。そして大祭司ヨシュアは戴冠され、言われます。「見よ。ひとりの人がいる。その名は若枝。彼のいる所から芽を出し、主の神殿を建て直す」(12節)。
7章は、およそ2年後、ダリヨスの4年の9月4日の預言です。神殿の完成はダリヨスの6年ですから、進捗する工事を背景に語られたものです。70年の捕囚は、かたくなな民に対する神のさばきであり、慕わしい地は荒れすたれていました。しかし、主は仰せられるのです。
「わたしは、シオンをねたむほど激しく愛し、ひどい憤りでこれをねたむ」(8章2節)。
「わたしはシオンに帰り、エルサレムのただ中に住もう。エルサレムは真実の町と呼ばれ、万軍の主の山は聖なる山と呼ばれよう」(同3節)。
ハガイの預言により神殿工事を再開した民に、ゼカリヤ励ましを与えます。8章の9節から13節は声を出して読んでみましょう。クリスチャンとなって以来のあなたの生活とも重ね合わせて味わってください。