第47金曜 エゼキエル書27章〜28章



【祈り】

[1] 主の祈り

【聖書通読のたすけ】

【27章】

 ツロの姿が沈没寸前の商船にたとえられ、哀歌として預言されている。壮大で非常に美しい船であり、世界中の高価な宝や特産物を積んでいる。これはツロが、地中海沿岸の国々の特産物を取り扱うことによって繁栄していることを示す。12節からは取引相手国の名前も記されている。
 しかし、この美しい商船の積荷や船員はやがてすべて「海の真中に沈んでしまう」(27節)ことが語られる。船員が泣き声を上げるだけでとどまることなく、さらに島々の住民たちもすべておぞ気立ち、恐れてあわてふためく。

【28章】

 本章の前半では、「私は神だ!」と宣言し、尋常を超えて高ぶるツロの王に対して、さばきが述べられている。この状態は「自分の心を神の心のようにみなした」(6節)と指摘され、その結果、横暴な民族がツロを攻めて来ることが預言される。
 20〜24節は、シドンに対するさばきの宣告である。シドンはツロの北32kmにあり、そのさばきの根拠は、イスラエルにとって「突き刺すいばら」「侮るとげ」となっているからである。
 25〜26節は、ツロとシドンへのさばきの締めくくりの部分であるが、そこには神の契約の民であるイスラエルの回復の約束が宣言されてある。


【信仰告白】

[2] 使徒信条