この2つの章では、42章1〜9節に記されていた1つ目の「しもべの歌」に次いで、第二のしもべの歌、第三のしもべの歌が登場する。第二の歌は49章1〜6節で、第一の歌と比べても「しもべ」の苦しみが強く現れてきている。第三の歌は50章4〜9節に記されているが、ここでは苦しみがさらに具体的に描かれている。
これら2つの歌の間には、しもべイスラエルに課されている使命について語られ(49章7〜13節)、シオンの回復の幻が語られ(49章14〜26節)、そして神のメッセージに応答しなかったイスラエルの罪が、神とエルサレムの離婚と奴隷のたとえによって示されている(50章1〜3節)。
そして第三のしもべの歌の後には、この「しもべ」が伝える神のメッセージに聞き従うようにとの勧めが続いている(50章10〜11節)。