第35金曜 詩篇136篇〜139篇
【祈り】
【聖書通読のたすけ】
「その恵みはとこしえまで」
ハレルヤ詩篇であり交唱歌*1 として知られる136篇、バビロン捕囚後に歌われたとされる137篇、そして続く138〜145篇は「ダビデ*2 の詩篇」として知られています。
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【136篇】
「その恵みはとこしえまで」「慈しみはとこしえに」と計26回繰り返され、歌い交わされる賛美です。4節以降の日本語で「・・・方に」と訳された表現には、神様が「行為されるお方であること」が強調されていると鍋谷氏は言います。美しい歌のなかに、生きてお働きになる神様の姿を見ます。
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【137篇】
バビロン捕囚を思って泣き(1〜3節)、エルサレムを思って回復を願い(4〜6節)、敵への報復を神様にゆだねる(7〜9節)詩篇です。全体に流れる悲哀が重く響きます。
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【138篇】
「天使たち」「神」(1節)は、神々とも訳すことができ「異教の神々」を指します。地のすべての王たちが「主の道について歌う」(5節)とは、すばらしい出来事です。低くされている者を顧みてくださる神様の御名と、その御手のわざに感謝と賛美をささげています。
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【139篇】
神様のお持ちである特質と信仰者の祈りが語られています。全知(1〜6節)・遍在(7〜12節)・全能(13〜18節)です。そして、信仰者は、すべてをご存知の神様に身をゆだね、「とこしえの道」(24節)への導きを祈り求めています(19〜24節)。
【注】
*1 聖歌隊と会衆、もしくは奉仕者が二手に分かれ、交互に歌う歌。
*2 イスラエル王国2代目の王
【信仰告白】