第35木曜 詩篇129篇〜135篇
【祈り】
【聖書通読のたすけ】
「歌いつつ歩む(下)」
134篇までは「都上りの歌」が続きます。続けて、キーワードを紹介します。
-
【129篇】
「綱」「束縛」(4節)は支配を表します。奴隷や捕囚といったことを表します。
-
【130篇】
「深い淵」(1節)は、長期間もしくは危機的な苦難を表します。
-
【131篇】
「乳離れした子」「幼子」(2節)は、まだ親の手が必要な3〜4才の子どもを指します。
-
【132篇】
「箱」(8節)は、契約の箱*1 を指します(出エジプト25章10〜22節)。
-
【133篇】
「油」(2節)は、聖なるそそぎの油を指す(出エジプト30章22〜33節)。
-
【134篇】
「夜ごと」(1節)は、夜間にその務めを果たした祭司などの神殿聖職者を表します。
-
【135篇】
再び「ハレルヤ詩篇」*2 が登場します。この詩篇を味わう鍵は「御名」(1・3・13節)にある、と鍋谷氏は言います。神賛美、イスラエルの選び、創造のわざ、救済の歴史、御名と信仰者(神賛美)、偶像批判、神賛美と進む展開のなかで、御名が繰り返しほめたたえられます。神賛美こそ、信仰生活の中心にあるべき姿です。
【注】
*1 「主の箱」「あかしの箱」とも呼ばれる。箱の中には、マナ(マンナ)の入った金のつぼ、芽を出したアロンの杖、契約の2つの板があった(へブル9章4節)。
*2 諸説あるが、ユダヤ教のタルムード(口伝律法)では、この135・136篇を「大ハレル」(ハレルは「ほめたたえよ」の意)として礼拝で用い、113〜118篇、146〜150篇をただの「ハレル」とした。113〜118篇は祭りで用いられ、146〜150篇は朝の祈りで用いられたようである(参照:榊原康夫「詩篇90〜150篇」『新聖書注解 旧約3』)。
【信仰告白】