第35水曜 詩篇120篇〜128篇
【祈り】
【聖書通読のたすけ】
「歌いつつ歩む(上)」
120〜134篇の15の詩篇は「都上り*1 の歌」と呼ばれ、神殿のあるエルサレムへ向かう「巡礼歌」として歌われた詩篇と考えられています。また、ユダヤの言い伝えによれば「階段の歌」(神殿の階段*2 を一段上がるごとに歌われた詩篇)ともいわれています。以下、キーワードを紹介します。
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【120篇】
「えにしだ」(4節)は、良質の木炭となる灌木です。
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【121篇】
「山」(1節)は、エルサレムの位置するシオン山のことです。
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【122篇】
「主の家」(1節)は、神殿を指します。
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【123篇】
「手」(2節)は人の利害を表します。信仰者の目は、人の手ではなく神様に向けられるのです。
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【124篇】
「大水」(4節)は、しばしば苦しみを表します。
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【125篇】
「杖」「笏」(3節)は、ときとして支配を表します。
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【126篇】
「繁栄」「捕われ人を連れ帰る」(1節)は、七十人訳聖書*3 では「捕虜」と訳されています。
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【127篇】
「矢」(4・5節)は、戦いに耐えるようになった男子を指します。両親にとって心強い味方です。
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【128篇】
「ぶどうの木」(3節)は、神様の祝福を表します。「オリーブ」(3節)は、命と力を表します。
【注】
*1 ユダヤ教三大祭(過越の祭・七週の祭・仮庵の祭)にあわせ、神の都エルサレムに上った。
*2 ゼルバベルの再建した第二神殿を指し、この神殿には15段の階段があった。
*3 旧約聖書のギリシャ語古代訳。
【信仰告白】