第35月曜 詩篇119篇1〜88節
【祈り】
【聖書通読のたすけ】
「みことば賛歌(上)」
119篇は、詩篇のなかで最も長く、「アルファベット*1 賛歌」の形で記されています。つまり、8節をひとまとまりとした「いろは歌」です。著者の人柄を表す言葉も散在しており、まとめるならば、君主たちに仕え、いのちを脅かすほどの迫害に遭い、多くの師から教えを受け、若者を教える立場にある者でした*2。彼は、その巧みな技法を用いて「神様のみことば」を賛美し、そのみおしえを守り、仕えることを勧めています*3。以下、各段落のアルファベットと、キーワードと思われる言葉を記しますので、通読の一助としていただければ幸いです。
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「アレフ」 1〜8節
「幸いなこと」(1・2節)を記しています。
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「ベース」 9〜16節
若者(9節)へのメッセージを記しています。
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「ギッメル」 17〜24節
信仰者は「地では旅人」「宿り人」(19節)*4 であることを記しています。
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「ダレス」 25〜32節
私の道でなく、「仰せの道」「従う道」(32節)を歩むことを記しています。
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「ヘー」 33〜40節
「あなたの道」(37節)にしたがい、私を生かしてくださいという願いを記しています。
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「ヴァウ」 41〜48節
みことばへの信頼とみおしえへの「愛」(47・48節)を記しています。
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「ザイン」 49〜56節
「悪者」「逆らう者」(53節)の存在も、信仰者をみことばへ向けることを記しています。
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「ヘット」 57〜64節
天にある受ける分と、地にある「恵み」「慈しみ」(64節)を記しています。
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「テッス」 65〜72節
苦しみを通して得る「しあわせ」「良いこと」(71節)を記しています。
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「ヨッド」 73〜80節
信仰者の心が「全きもの」「無垢」(80節)とされるという願いを記しています。
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「カフ」 81〜88節
信仰者は「恵み」「慈しみ」(88節)によって生かされることを記しています。
【注】
*1 へブル語のアルファベットは22文字あり、この詩篇は、8節×22文字=176節で記されている。
*2 詳しくは、榊原康夫「詩篇90〜150篇」『新聖書注解 旧約3』を参照。
*3 詳しくは、鍋谷堯爾『詩篇を味わう III』を参照。
*4 同じ原語で異なる訳語の場合に、「新改訳」「新共同訳」という形式で併記した。以下同様。
【信仰告白】