第33金曜 詩篇79篇〜82篇



【祈り】

[1] 主の祈り

【聖書通読のたすけ】

【詩篇79篇】

● 背景
 74篇と同じく、B.C.587年。エルサレム崩壊。バビロン捕囚の頃。
● 特徴
 74篇は神殿崩壊を悼む哀歌であったが、こちらは民が四散した悲歌である。
● まとめ
 イスラエルの悲歌(悲しんでも、悲しんでも、悲しみが追っかけてくる)。
 ※ しかし、このなかから強烈な祈りが生まれる。
  → イスラエルに団結・底力が生まれる背景となる。
  (この信仰復興は、バビロンに連れて行かれた後に生まれる)

【詩篇80篇】

● 背景
 アッシリヤ捕囚(B.C.722年)の直後。
● まとめ
 ※ 南ユダが、同じ神に選ばれた北イスラエルのために祈る。
  「元に返してください」(1〜3節)
  「神の民として繁栄させてくださった。それを切り倒してしまうとは」(4〜16節)
  「もう一度、神の使命に立ちます。元に戻してください」と祈る(17〜19節)。

【詩篇81篇】

● 背景
 イスラエル三大祭り、仮庵の祭りを祝う歌。
● まとめ
 出エジプトはその出来事そのものがイスラエルに対する神のメッセージ、神に賛美(1〜5節)。
 エジプトの労役は一瞬にして救われた。イスラエルが選民である本質は、第一戒(6〜10節)。
 彼らの欲望の気まぐれにもかかわらず、神はイスラエルを最上のもので養った(11〜16節)。

【詩篇82篇】

● 背景
 ハッキリしない。ウジヤ王のときかもしれない。
 ウジヤ王;ソロモンの次に繁栄した。数々の実績を残した。病で倒れた。
 理由は、祭司権の侵害。国が繁栄するごとに尊大になり、祭司の忠告に耳を傾けようとしない。
 祭壇で香を焚いたとき、大地震があったと言われる。
● まとめ
 南ユダを復興させたウジヤ。しかし、尊大さのゆえに国は乱れている(1〜5節)。
 思い起こせ、自分達がいかなる立場の者か(6〜7節)。
 (イスラエルによって)世界に平和が来るように(8節)。


【信仰告白】

[2] 使徒信条