第33水曜 詩篇73篇〜76篇



【祈り】

[1] 主の祈り

【聖書通読のたすけ】

【詩篇73篇】

● 背景
 歴史的に、聖書的に、特定する事ができない。
 この主題と同じような内容は、37、49、94篇と出てくる。
 「悪人が栄え、神を恐れかしこむ者が困窮している」
● まとめ
 悪徳の栄えに心乱れる姿(1〜3節は回顧。4〜12節は神を恐れぬ者の姿)。
 しかし、それは夢を見ているようなもの、実態のないものと悟る(13〜17節)。
 結局、神がすべてである(18〜25節)。
 勝利の告白(26〜28節)。
 ※ 正義の神への信頼(悪への徹底した神の介入)。

【詩篇74篇】

● 背景
 エルサレムの壊滅(B.C.587年)、バビロン捕囚の初期に歌われた哀歌。
 彼らの心には様々な思いがあった。
 (1. 神が選ばれた民を見限った。 2. アブラハム契約は一体、どの様になるか)
● まとめ
 ※ 全体的に暗い感じを落とす(賛美がない―詩篇の特徴は賛美で締めくくられている)。
 神への嘆き(1〜9節)。
 嘆願と信頼の表現(10〜17節)。
 最後の訴え(18〜23節)。
 ※ 聖書のなかに、新しいことが起こるとき、その直前は全く暗く、未来の展望が見えない。
  そのような構造を見る(出エジプト、王制の出現、イエス・キリストの誕生)。
  新しいいのちの誕生に向けて、古きを脱ぎ去っていくようだ。
  私達の人生も今、未来が見えない。そのとき、何かが生み出そうとされていることを信じたい。

【詩篇75篇】

● 背景
 セナケリブがエルサレム包囲を突然解いたとき。 ※ 不思議な事が起こった。神は生きておられる。
● まとめ
 世界の権威、秩序の基は神から来る。(時において、2節。正義において、4〜8節)
 世界を定める神に感謝(9〜10節)。

【詩篇76篇】

● 背景
 詩篇75篇と同じ。 ※ 国民の敵に対する勝利を祝う歌。
● まとめ
 神の偉大さを表す(1〜9節)。
 人間の理解を超えて成し遂げられる方への賛美(10〜12節)。


【信仰告白】

[2] 使徒信条