第28水曜 ネヘミヤ記9章〜11章



【祈り】

[1] 主の祈り

【聖書通読のたすけ】

【9章】

 神の律法の書が読まれ、仮庵の祭り、きよめの集会も終えたその2日後の24日、イスラエル人は罪の告白のために集りました。彼らが律法に耳を傾けたとき、そこに必然的に悔い改めの心が与えられたのです。昼の4分の1とは、おそらく12時間の4分の1、すなわち3時間を律法の朗読、3時間を告白の祈りに用いたのでしょう。
 ここに記された祈りは旧約聖書のなかでも最も長い祈りの一つです。6節から31節までにイスラエルの民の救済の歴史が述べられています。そこには、創造主である神への賛美、アブラハムの選びと契約、エジプトからの贖いとシナイ契約、荒野における試練、約束の地における民の罪と背信の歴史が述べられています。このような歴史をとおして、イスラエルの民の背信や反逆にもかかわらず、神様のあわれみの御手が差し伸べられ続けたことがわかります。32節から37節までは、罪を告白し神様のあわれみを求める祈りです。この祈りは民が新たな出発をすることを決意するための祈りでもありました。

【10章】

 罪の告白と悔い改めの祈りをした後、民は律法を守り神様に従って生きることの堅い盟約を結び、それを書き記しました。ここにはまず、その盟約に印を押した人たちの名前のリストが記されています。
 また盟約の内容は、以下の7項目に整理されます。(1) 雑婚の禁止、(2) 安息日を守る、(3) 安息年の規定を守る、(4) 神殿祭儀の維持のためのささげ物の規定、(5) 祭壇用のたきぎのささげ物の規定、(6) 収穫物の初なり及び動物の初子のささげ物の規定、(7) 10分の1のささげ物に関する規定。最後の一文には、これまでの自己中心の生き方への決別の決意が込められており、盟約を結ぶ文としてふさわしいものです。

【11章】

 エルサレムの人口不足は、くじ引きによって、エルサレムの外に住むユダヤ人が十人に一人の割合でエルサレムに住むことで調整されました。おそらくエルサレムに住むことは不利な条件下に置かれることだったのでしょう。11章前半にエルサレムの居住者のリストが、後半に他の町々の居住者のリストが記されていますが、重点は前者の方にあります。神様が置いてくださるところがたとえ不本意であったとしても、そこで忠実に生きたいものです。


【信仰告白】

[2] 使徒信条