第22土曜 列王記第二14章〜15章



【祈り】

[1] 主の祈り

【聖書通読のたすけ】

 主を信じ、主を愛する人は、主の前に謙遜にならざるをえません。そうでない人は傲慢になります。あるいは、たとえ、主を信じ、主を愛する人であっても、一瞬、サタンの誘惑にあうと傲慢になります。ここに登場するユダの王アマツヤがそうでした。
 権力の座に着くことは、サタンの誘惑に陥りやすくします。人は目標に向かって努力しなければなりません。その努力が功を奏して目標が達成されると、自分の力で成功したかのように思います。これがサタンの誘惑です。
 アマツヤも次々に成功しました。彼が王位についたとき、彼の立場は決して盤石とは言えなかったのでしょう。父ヨアシュを打った者たちがいたからです。それでも彼は、そんななかで王国を強くして行きました。王国が強くなると、彼は父ヨアシュを打った家来たちを打ち殺しました。反アマツヤ勢力を取り除き、自分の立場を強固にするためであったでしょう。余勢をかってエドムに戦いを挑み、これにも勝利しました。歴代誌第二25章14節によりますと、彼はこの戦いでセイルの神々を持ち帰ってこれを拝み、それをとがめた預言者を威嚇しました。そればかりか、彼はさらに傲慢になり、イスラエルを挑発しました。
 しかし、結局、彼はイスラエルに破れ、最後は謀反によって殺されました。彼はその父と同じ運命をたどったのです。

 ユダの王がアマツヤであったとき、イスラエルではヤロブアムが王となりました。彼は失われた領土を回復し、イスラエルは一時の繁栄を取り戻しました。それは、イスラエルの悩みが非常に激しいのを、神がご覧になり、救われたからです。
 ヤロブアムのあと、イスラエルでは次々とクーデターが起こりました。ヤロブアムの子ゼカリヤはヤベシュの子シャルムによって殺され、シャルムはガディの子メナヘムによって殺され、メナヘムの子ペカフヤはレマルヤの子ペカに殺され、ペカはエラの子ホセアによって殺されました。イスラエルはホセアのとき、ついにアッシリヤによって滅ぼされました。彼らの崇拝した金の子牛は結局、彼らを救ってはくれませんでした。
 そして、ユダ王国もまた、少しずつ滅亡に向かって動き出しておりました。

 私たちは、神が私たちをどれほど愛してくださり、忍耐をもって導いてくださっているかを覚えるとともに、罪を決して見逃さず、さばかずにはおられないお方であるかも覚えなければならないと思います。そして、神の愛を裏切らないようにしたいと思います。


【信仰告白】

[2] 使徒信条