第17月曜 サムエル記第一14章



【祈り】

[1] 主の祈り

【聖書通読のたすけ】

 サウルの軍とペリシテの軍の戦いが始まった。サウルの子ヨナタンは、サウルの軍とは別に、道具持ちの若者を連れて単独行動に出た。ヨナタンは大胆にもペリシテ軍の先陣に近づいた。ヨナタンは、「神がわれらに味方してくださる。小人数であっても神がお救いになるのに妨げとなるものは何もない」という信仰に燃えていた。ヨナタンはペリシテ軍が陣を敷く前の崖をよじ登り、そこでペリシテと戦い、一気に20人を倒すという戦果をあげた。ペリシテ軍は、イスラエルに対する恐れによって混乱と疑いが生じ、同士討ちを始めた。一方サウルの軍は、ペリシテの陣営に何かが起こったのを感じ、イスラエルの軍をペリシテの陣に進めた。サウルがペリシテ軍に攻め込むと、それまでペリシテについていた民たちも、隠れていた民たちも、サウルに味方し、共にペリシテを討ち、サウル軍の大勝利に終わった。
 その日、サウルは民に「夕方までに食物を食べる者はのろわれる」という誓いを立てさせていた。それは、ペリシテの戦いに勝つためであった。夜になって疲れ果て、空腹になった民は、ペリシテからの分捕り物を血のついたまま食べてしまった。それは神の前に罪を犯すことであった。
 サウルは、さらにペリシテを追っていこうとした。そのことの導きを神に尋ねても、神からの答えはなかった。サウルは、だれかが罪を犯したためであると考え、くじを引いてそれがだれかを知ろうとした。くじはヨナタンに当たった。ヨナタンは、サウルが立てた誓いを知らずに蜂蜜を食べたことを告白し、ヨナタンは殺されそうになった。しかし民たちは、今日の勝利がヨナタンの活躍のおかげであったことをサウルに訴え、ヨナタンの命は救われた。
 サウルの思いつきのような誓いは、民を苦しめ、ヨナタンが死ななければならないような目にあわせた。主はヨナタンの信仰のゆえに、民の弁護のことばによって助けられた。


【信仰告白】

[2] 使徒信条