第15土曜 士師記17章〜19章



【祈り】

[1] 主の祈り

【聖書通読のたすけ】

 17章からイスラエル内部の問題が扱われている。イスラエルの内部は、まさに腐敗した惨憺たる状況であった。17・18章の、ミカをはじめ、祭司となった若いレビ人やダン部族たちの一連の行為、そして、19章の、そばめを引き戻すレビ人からはじまる一連の出来事、ギブアの町の性的堕落は何たることか。読んでいて、人の醜さ、愚かさが痛切に思い知らされる。まさに「イスラエル人がエジプトの地から上って来た日から今日まで、こんなことは起こったこともなければ、見たこともない」(19章30節)状況であった。
 イスラエルがここまで堕落した原因は何か? それは「イスラエルには王がなく、めいめいが自分の目に正しいと見えることを行っていた」(17章6節)ことである。イスラエルは無政府状態であった。やはり王が必要なのである。しかし、ここで一つの神の言葉を思い出す。それは、イスラエルの民が自分たちに王を求めたとき、神が言われた言葉である。「彼らを治めているこのわたしを退けた・・・」(第一サムエル8章7節)。
 イスラエルの堕落した最大の原因は何か? それは、自分を治めてくれる神を退けたことにある。あなたにも、信頼し、また、影響を受けている「王」に値する人物がいるだろう。しかし、あなたが人を王とし自分を王として、王の王である主なる神を退けたとき、イスラエルの堕落は自分の堕落になりうるのである。私たちは徹頭徹尾、神の御前に歩む者である。では、その実践は何か? 17〜19章の「めいめいが自分の目に正しいと見えることを行っていた」イスラエルの民を反面教師として教えられてゆこう。


【信仰告白】

[2] 使徒信条