ギデオンの息子の一人、アビメレク、彼は、他のギデオンの息子たちすべてを殺し、権力を奪い取った残忍な悪人である。シュケムにいる彼の身内のすべての者たちは、彼の影響力に呑み込まれてしまった。アビメレクに対抗する者たちも彼に太刀打ちできなかった。彼によって多くの民が殺された。なぜ、アビメレクはここまで落ちたのか? なぜ、人々は、彼の影響力に呑み込まれてしまったのか? なぜ、こんな悲惨な出来事がイスラエルに起きてしまったのか? その原因を私たちはしっかりと受けとめる必要がある。一人、隠れ生き残ったギデオンの末子ヨタムの叫びに私たちはしっかりと耳を傾けるべきである。
事はアビメレクの思う通りに進んでいるかのように見えた。しかし、ひとりの女が投げつけたひき臼の上石によって、アビメレクは死ぬのである。「思い違いをしてはいけません。神は侮られるような方ではありません。人は種を蒔けば、その刈り取りもすることになります」(ガラテヤ6章7節)。9章を通して、私たちの信仰生活の姿勢と態度に光当てられてゆこうではないか。