第13水曜 ヨシュア記3章〜5章



【祈り】

[1] 主の祈り

【聖書通読のたすけ】

【3章】

 ヨシュアはいよいよヨルダン川を渡るために出発します。2人の斥候がヨシュアのもとに戻った翌朝、シティムを出発し、ヨルダン川の川岸まで移動しました。3日経ってからつかさたちが宿営の中をめぐり、どのようにしてヨルダン川を渡るのかを伝えました。それは、契約の箱を担いでいるレビ人たちの後を約2,000キュビト(約900m)の距離を置いて続くというものでした。これは、ヨルダン渡河が、人間的な力ではなく、神の約束が神のみ技によって成就することを意味しています。民は身をきよめることを命じられ、祭司たちは民の先に進み、ヨルダン川の中に立たなければなりませんでした。命じられたとおり祭司たちの足が水際に浸ったとき、川の流れはアダムの町のあたりでせき止められ、すべての民は乾いた地を通って川を渡ることができました。

【4章】

 そして、川がせき止められた記念として、選ばれた12部族の各代表によってヨルダン川の真ん中から石が取られ、宿営地に据えられました。それらの石によって、主の御手の強いことを思い出し、恐れるためであり、永久の記念として子どもたちに伝えるためでした。

【5章】

 ヨルダン川を渡り終えてギルガルに宿営したイスラエルに、主はもう一度割礼を施すようヨシュアに命じます。なぜなら、荒野で生まれた民は誰も割礼を受けておらず、割礼を受けていてエジプトから出てきた民は彼ら自身の罪のために荒野で死に絶えていたからです。ヨシュアは主が命じられたとおりそれを行い、すべての民が割礼を受けました。そして、カナンの地における最初の過越が祝われ、エリコの草原で過越のいけにえがささげられました。民はこの地の産物を食べ、その翌日からマナの降るのがやみ、出エジプト後の放浪の期間は正式に終わりました。
 ヨシュアがエリコの近くにいたとき、彼が目をあげると、そこには抜き身の剣を持つ一人の人が立っていました。驚いたヨシュアはその人に敵か味方かと尋ねますが、その人は「いや、私は主の軍の将として、今、来たのだ」と答え、ヨシュアの足のはきものを脱ぐように命じました。つまり、これから始まる戦いは主の戦いであり、今、ヨシュアの前に立っているこのお方が、主の軍の将としてヨシュアのもとに来られたのです。ヨシュアは「あなたの足のはきものを脱げ」と命じられ、地上に足を置いている罪に汚れたヨシュアが、神の一方的な宣言により神の領域に属するものとして立たされました。今や、ただ主の命令に従っていくしかない主のしもべとして。

【今日の黙想】

 いざ、約束の地に踏み出すとき、彼らに指示された方法は、契約の箱を担ぐ祭司たちのあとに従って、ついていくという方法でした。主が先立って行かれる。まさにそれを具体的に表している光景でした。紅海を渡るときのように追い立てられてではなく、一人ひとりが自分の意思で前進していく。そして主の業は彼らの間で記念となり、子どもたちに語り継がれていく。そして長い間行われていなかった割礼の実施によって、もう一度神との関係が正され、契約が確認される。
 私たちが信仰の歩みを進めるとき、そこには色々な状況があります。ときに、主に助けを求め、すがるしかないような状態もあれば、ヨルダン渡河のように前進することが新たな戦いに踏み出すことであることもあります。しかし、どのようなときであっても、主の守りと約束は常に変わらず私たちから離れることはない。このことを私たちも心に刻み、しっかりと主に従って歩んでまいりましょう。


【信仰告白】

[2] 使徒信条