33章には、エジプト脱出後のイスラエルの旅程が記されている。旅程の記録は4つに分かれる。
この記録では、神ご自身がイスラエルの民をエジプトから脱出させたことや、マラにおけるイスラエルの民の不平不満は記されず、12の泉と70本のなつめやしのあったエリムの豊かさが詳細に記されている(第1旅程)。また、イスラエルの民が神の約束を信じなかったカデシュ・バルネアの地名が出てこない(第2旅程)。一方、荒野を彷徨い、再びカデシュに到着するまでの約40年間の宿営場所については、20箇所にわたり大変丁寧に記されている(第3旅程)。
モーセは、この記録をとおし、神がイスラエルの民の罪と不信仰を赦し、恵みをもってモアブの草原まで導かれたこと、またイスラエルの民の荒野の苦しみの40年とともにおられ、詳細にご存知だったことを記そうとしたのであろう。
あなたの人生の旅程にも、神は恵みをもってともにおられ、どんな小さな歩みをもご存知である。