31章は、神がイスラエルの民にミデヤン人を罰するよう命じられた箇所である。それは25章におけるバアル・ペオルの事件のゆえであった。
「彼らはベオルの子バラムを剣で殺した」(31章8節)。バアル・ペオルの事件は、22章〜25章に登場したバラムが先導したようである(参照:31章16節)。バラムは真の神を知っていた。と同時に、その神のみに従うのではなく、他の神々にも従った「どっちつかずの者」であった。「彼らは正しい道を捨ててさまよっています。不義の報酬を愛したベオルの子バラムの道に従ったのです」(第二ペテロ2章15節)。神は、そのバラムをさばかれた。また、神はここでミデヤン人に対し大変厳しくなされた。男子をすべて殺し、また町々や陣営を全部火で焼かれたのである。
私たちは神にも自分の欲にも両方に仕えることはできない。私たちには神への畏れを失い、心の奥深くで罪を喜んでいるような卑しき部分がある。罪を蔑ろにせず、主の前に悔い改めを遅くせず、聖霊の助けを切に求め、聖さのなかを歩んでいきたい。「あなたがた自身も、あらゆる行いにおいて聖なるものとされなさい」(第一ペテロ1章15節)。