28章〜29章は、レビ記に述べられる様々な祭儀規定の追加あるいは付加説明である。奉納物の内容は、羊や山羊などの動物のいけにえ、穀物のささげ物、ぶどう酒、オリーブ油など多種多様である。
キリスト者は、今日、これらの祭儀規定に拘束されてはいない。しかし、神が願われているささげ物がある。それは「あなた自身」である。私たち自身を、また私たちの生活を、日々「聖い、生きた供え物」(ローマ12章1節)としてささげていくことである。神の愛、キリストの十字架による贖いに対する感謝の応答として、喜んで自らを、自らの生活を、日々神にお捧げしていきたい。「日々自分の十字架を負い、そしてわたしについて来なさい。自分のいのちを救おうと思う者は、それを失い、わたしのために自分のいのちを失う者は、それを救うのです」(ルカ9章23〜25節)。