シティムにおける罪に対する神罰の後、モアブの草原で2回目の人口調査が行われた。シナイの荒野以来、約40年ぶりである。1回目の人口調査において、20歳以上のイスラエルの民の総数は603,550人であった(1章46節)。では、2回目の調査はどうだったか? 40年の間には、カデシュ・バルネアでの民の不信頼のゆえに世代が交代した。また、先のシティムにおける神罰が下ったこともあった。しかし、調査してみると、総数は601,730人であった(26章51節)。ほとんど変わらない。神は厳しい荒野の40年の間、民を守られたのだ。神の慈しみは尽きない。
さて、人口調査の後、神はモーセに、約束の地カナンに入ることができないことを改めて伝えた。しかし、モーセは不平不満を一切述べず、イスラエルの民を導く指導者を与えてくださるよう祈ったのである。キリストの十字架を覚える。キリストは私たちが救われるために、自らの命を十字架上で差し出してくださった。
神の恵み、キリストの十字架の愛ゆえに、私たちはモーセのごとく、またヨシュアのごとく、神に誠実に生きたい。神から託された自らの務めに忠実に生きたい。