22章〜25章にはバラムとバラクが登場する。バラクはモアブの王であり、牛が野の青草をなめ尽すように近づいてきたイスラエルの民を恐れ、ユーフラテス河畔にいたバラムにイスラエルの民をのろってもらおうと使者たちを遣わした。
バラムは最初、神の命令に従い、使者の申し出を断ったが、バラクが再度身分の上の者たちを大勢遣わし、手厚くもてなすことを伝えると、心が揺れ動いた。神はバラムに「立って彼らとともに行け。だが、あなたはただ、わたしがあなたに告げることだけを行なえ」(22章20節)と命じられた。
バラムが出かけると、神の怒りが燃え上がり、主の使いが敵対して立ちふさがった。そして、主の使いは述べた。「あなたの道がわたしとは反対に向いていたからだ」(22章32節)。神は行けと言われたのに、怒りを燃え上がらせたのは、バラムが「行け」だけの言葉を聴き、「わたしがあなたに告げることを行なえ」との言葉を心に留めず、富に心奪われていたからであろう。
聖霊は、みことばをとおし、私たちに静かに語りかける。主の細き御声を殺してしまうことなく、私たちの内におられる聖霊に導かれて今日を、瞬間瞬間を歩みたい。