第6水曜 出エジプト記37章〜38章



【祈り】

[1] 主の祈り

【聖書通読のたすけ】

【序】

 37〜38章には、ベツァルエルを中心とする選ばれた民たちが、主から示された規定に従って幕屋を建設していく様子が記されている。

【今日の箇所から一言】

 35章30節には、主がベツァルエルをユダ部族のなかから召し出したことが記されている。主は、彼が特別な仕事(幕屋とそこにある備品を作る仕事)を成し遂げられるよう、格別に祝福してくださった。彼に「人を教える力」や「すぐれた知恵」を与え、知恵と英知と知識とあらゆる仕事において「神の霊」を満たされた(35章31〜35節)。

 37章には、ベツァルエルが「契約の箱」「贖いのふた」「机」「燭台」「香の壇」「かおりの高い香」を作ったことが記され、38章には、「全焼のいけにえのための祭壇」「祭壇のすべての用具」「洗盤」「庭」などを作ったことが記されている。38章22節に記されているように、彼は「主がモーセに命じられたことを、ことごとく行った」のである。

 私たちは、主からの賜物を用いて、与えられていた務めに忠実に取り組んだベツァルエルの姿に学ぶべきだが、すばらしいのは彼だけではない。幕屋は、民の心からのささげもの(35章21〜29節)と、リーダーとして立てられたベツァルエルの指示に従う民の熱心な行動によって、建てられていくのである。

 使徒パウロは、第二コリント6章1節で「私たちは神とともに働く者(である)」と語っている。そして、「福音宣教」と「教会形成(弟子作り)」は、私たちキリスト者に与えられた務めである(参照:マタイ28章19〜20節)。私たちは、「一人ひとりが主によって選ばれた特別な存在であること」を認め合いながら(参照:第一コリント12章27節)、それぞれの賜物を用いて、キリストの栄光が満ちあふれる教会を形成していきたいものである。


【信仰告白】

[2] 使徒信条