第6月曜 出エジプト記33章〜34章



【祈り】

[1] 主の祈り

【聖書通読のたすけ】

【序】

 33章は、イスラエルの民が偶像礼拝の罪を犯した32章の出来事を踏まえたうえでの、モーセと神とのやりとりが記されている。

【今日の箇所から一言】

 モーセは、出エジプト記33章12〜13節で、「もしも、私があなたのお心にかなっているのでしたら、どうか、あなたの道を教えてください」と語っており、この言葉にはモーセの不安が現れている。

 モーセは、エジプトで数多くの主の奇跡を目撃していた。また、エジプト人の追撃を逃れた後、荒野でも養われ、シナイ山の麓に辿り着いた後には、主から十戒を授けられていた。それらは、主の真実と愛を十二分にあらわすしるしであり、モーセはそれらから主の真実と愛を学んだはずである。

 しかし、モーセは今、イスラエルの民が、モーセ不在の40日間に簡単に堕落し、偶像礼拝の罪を犯すようになった現実を見ていた。また、民に対する主の激しい怒りも目撃していた。それで、モーセは、自分のこれまでの働きに疑問を持ち、将来に対して恐れと不安を抱くようになって、「もしも、私があなたのお心にかなっているのでしたら、どうか、あなたの道を教えてください」と訴えたのである。

 これに対して主は、「わたし自身がいっしょに行って、あなたを休ませよう」と語られた(出エジプト33章14節)。神様は、「神であるわたしが一緒にいることこそ、あなたが神の心にかなっている証拠だ」と語られたのである。

 私たちも、困難に直面するとき、あるいは、自分自身の罪深さや愚かさ、頑なさに気づくとき、「本当に、私は、主に受け入れられているのか? 主は、今でも私と共にいて下さるのか?」と、不安や恐れを抱くことがあるだろう。そんな私たちに対して、主イエスは、「わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいます」と約束してくださっている(マタイ28章20節)。
 主の真実と愛に感謝しつつ、今日も信仰に立って前進しよう。


【信仰告白】

[2] 使徒信条