第4日曜 創世記48章〜50章



【祈り】

[1] 主の祈り

【聖書通読のたすけ】

 147年の地上の生涯を終えようとしているヤコブは(47章28節)、信仰と契約を継承しようと、子どもたちを祝福します。
 まず、ヨセフの子であるマナセとエフライムを自分の子として受け入れます。やがてイスラエル12部族が約束の地を分割するとき、相続地を持たないレビ族(民数18章23節)に代わって、マナセとエフライムが相続地を受けることになるのです。こうしてヨセフは2倍の祝福を受け、長子の権利を得ました(第一歴代5章1〜2節、申命21章17節)。しかも、弟であるエフライムを兄であるマナセよりも先にすることによって、南北朝時代には北イスラエル王国そのものが「エフライム」と呼ばれるようになるのです(イザヤ7章2・5・9節。もっとも、マナセも12部族中最大の領地を得ることになりますが)。
 さらに、ユダに対する祝福はヨセフに勝るとも劣らず、ユダを中心とするイスラエル王国はダビデ王朝のもとで栄え、やがてその子孫として「ユダ族から出た獅子」(黙示録5章5節)と呼ばれるメシヤ(キリスト)が来臨し、諸国民はそのメシヤに従って真の祝福を得るようになるのです。
 こうしてヤコブは死に、マクペラの洞穴に葬られます。その後ヨセフも死に、300年以上経ってからモーセによって遺骸が携え上られ(出13章19節)、同じ墓に葬られます(ヨシュア24章32節)。

 信仰によって、ヤコブは死ぬとき、ヨセフの子どもたちをひとりひとり祝福し、また自分の杖のかしらに寄りかかって礼拝しました。信仰によって、ヨセフは臨終のとき、イスラエルの子孫の脱出を語り、自分の骨について指図しました。
 - ヘブル書11章21〜22節 -


【信仰告白】

[2] 使徒信条