7つの封印、7つのラッパ、7つの鉢と、神の審きのひとつひとつが私たち読者の前に、これでもか、これでもかと、突きつけられてきました。各封印、ラッパ、鉢の7つ目が、次の審きにつながっていく ――― その仕方は、波状的攻撃のよう、また、らせん階段を昇っていくように、どんどん度を増して恐ろしいものになっていく感じでもあります。
今週でこの黙示録を読み終わるペースでいくと、今日のところは、いよいよ最後のさいごという審きの場面にさしかかります。第6の御使いが、鉢をぶちまけるからです。竜と獣とにせ預言者の口から悪霊どもが出てきます。全世界の王たちを動かし、ハルマゲドンの戦いが始まります。
第7の御使いが、最後の鉢を傾けると、悪の根源とも言うべき、「大バビロン」という女が現れます。神の最終的な審きの前に、なおこの「大バビロン」は人々を、つまり、いのちの書に名を記されていない人々を惑わすのです。審きとは、単純に災害や疫病、飢饉、戦争で人々を苦しめることでなく、とことん神に逆らわせる、ということです。頑なな者が、さらに頑なになっていく、そこに審きの本当の恐ろしさがあります。
今日の聖句は、16章15節です。
目をさまして、神の前に直く歩む者になりましょう。