ヨハネの黙示録を読み進めています。今日も不思議な人物や生き物が登場します。まずは、1人の女です。この女は身ごもっていて、生みの苦しみと痛みのために叫び声を上げていました。そして、もう1つは赤い竜です。この竜はかなりの暴れ者で、天の星の3分の1を地上に投げつけ、さらに、女の子どもを食い尽くそうとして女の前で子どもが生まれるのを待ち構えています。
女から男の子が生まれました。けれども、その子は神様のおられる天へ上げられます。女は荒野に逃げましたが、竜の狙いはあくまでも男の子です。女を倒すよりも、男の子を食い尽くす方が竜が暴れるのに都合が良いのです。竜は男の子を追って天へ行きますが、そこでミカエルとその使いたちとの戦いが起きました。その結果、竜は勝つことができず、天での居場所を失うことになりました。
9節では竜について、「悪魔とか、サタンとか呼ばれて、全世界を惑わす、あの古い蛇」と言われてます。悪魔!サタン!つまり、竜とは、今でも全世界を惑わし、女である教会を誘惑し、神を食い尽くそうとする蛇でありました!その竜が、天での戦いに負けて、もはや天での居場所を失ったというのです。
しかし、しつこいサタンはそれで引き下がることはありません。今度は荒野へ向かう女を狙います。蛇であるサタンは口から水を吐き出して女を押し流そうとしますが、女は主の御手によって守られます。竜はそれに諦めるどころかさらに怒り、今度は神の戒めを守り、イエスのあかしを保っているキリスト者と戦おうとします。
教会が地上にある限り、そこにはいつもサタンの攻撃があります。神を食い尽くそうとし、世々の教会を攻撃し、信仰者たちを迫害します。けれども、私たちにとって確かなことは、キリストの十字架と復活によってサタンは既に戦いに敗れ、もはやサタンの天での居場所は蟻の穴ほどもないということです。ですから、私たちはキリストがもう既に勝っているとの確信のなかで、それでもまだ暴れまわるもはや敗者に等しいサタンに対峙するのです。荒野へ逃れた女が主によって竜から守られたように、私たちの地上の歩みも勝利された主が支えて下さいます。