第50木曜 黙示録4:1-5:8



【祈り】

[1] 主の祈り

【聖書通読のたすけ】

【4章1〜11節】 御座の光景

 1節、「天に一つの開いた門」がありました。流刑の身となりパトモス島で過ごすヨハネの慰めは天に開かれた門でした。
 2・3節、天の御座に関するものです。目に見えない万物の支配者であり、創造者である方を被造物世界の事物で説明しようとしています。4節、「二十四の座」とは公同的・普遍的教会と理解していいでしょう。5節、「いなずまと声と雷鳴」は神様の裁きと恐ろしさを連想させます。
 6・7節、御座の前には4つの生き物がいました。これは、おそらく神様に仕えている位の高い御使いたちでしょう。この生き物は「前もうしろも目で満ち」ていました。そして、「ししのよう」は力を、「雄牛のよう」は従順に働く能力を、「人間のよう」は知性を、「わしのよう」は早さを、それぞれ象徴するものです。8節、この4つの生き物は昼も夜も叫び続けたのでした。「聖なるかな」と3度繰り返し礼拝したのです。
 9〜11節、次に24人の長老の礼拝です。この「二十四人の長老」とは贖われた者、つまり全キリスト者の代表を表していると理解して良いでしょう。「自分の冠を御座の前に投げ出して言った」(10節)つまり、自分が獲得した栄光をすべて神様に帰することを意味します。11節がその信仰告白であり礼拝です。

【5章1〜8節】 封印を解く方

 1〜3節、ヨハネは続けて、神様の右手に巻物があることに気づきます。そして、その巻物は7つの封印で閉じられていました。御使いが封印を解ける人をさがしていましたが、見つかりませんでした。なぜならば、罪がある限り、開くことができないからなのです。
 4・5節、ヨハネは封印が解けないことに落胆し、泣いていたのです。そこに1人の長老が声をかけ慰めてくれました。「ダビデの根」とはダビデ以前から存在することを意味し、罪のないキリストが勝利したので封印を開けることができるのです。
 6節、「ほふられたと見える小羊」を見る。この小羊の「七つの角」は全能の力、「七つの目」は全知を象徴しており、つまり小羊キリストには一切が明らかであるという意味なのです。7・8節、小羊キリストが巻物を受け取ったとき、4つの生き物と24人の長老たちの賛美と祈りがささげられます。


【信仰告白】

[2] 使徒信条