私たちの交わりとは、御父および御子イエス・キリストとの交わりです。【3節後半】
キリストの使徒であるヨハネが私たちに伝えようとしているのは、彼が聞いて、見て、触った、彼の前にあまりにもリアルに現れた「永遠のいのち」です。そして、この「永遠のいのち」とは、彼が寝食すらともにしたイエス・キリストでした。ヨハネがキリストを伝えるのは、彼がキリストによって入れられた交わりに、私たちも入るためです。
この交わりとは、「御父および御子イエス・キリストとの交わり」(3節)です。この交わりに入るなどとは、罪に汚れた私たちには考えもつかないことでした。ヨハネは彼に語りかけられたキリストの言葉を私たちに伝えます。「神は光であって、神のうちには暗いところが少しもない」(5節)。闇の中を歩んでいる人間に、そのような神との交わりを持つことは不可能でした。
しかし、キリストが十字架上で流された血はそれを可能としたのです。「御子イエスの血はすべての罪から私たちをきよめます」(7節)。あなたにはどうしても負けてしまう罪があるかもしれません。罪の内容は様々でも、「この罪だけは赦されないのではないか」との思いに悩まされる人も少なくないでしょう。しかし、私たちは「すべての罪」からきよめられるのです。そして、こんなにも愚かな者が、ただ神の憐れみによって、御父と御子との交わり、光の中に入れられるのです。なんという幸いでしょうか。