10〜14節で著者は、信仰者たちにキリストのはずかしめを身に負い、宿営の外に出てみもとに行こうではありませんか、と勧めています。言い換えるなら、私たち信仰者は、キリストに倣って自分の十字架を負い、守られている所から外に出て行き、神の栄光をあらわして行くことが求められているのではないでしょうか。
心からの感謝を神に賛美をささげ、善を行うことを怠らないことによって、神の栄光が具体的にあらわされていくのです。(15・16節)
17節以降は、この書簡の最終部分にあたり、3つの大切なことを伝えています。
1つ目は、「神のことばをよく聞くこと」です。神が指導者を通して何を語っておられるのかをしっかり聞き、それを実行していくことが大切です。
2つ目は、「指導者への尊敬と信頼」です。17節には「あなたがたの指導者たちの言うことを聞き、また服従しなさい」とあります。ただ盲従するのではなく、神が選ばれた指導者に、尊敬と信頼をもって従っていかなければなりません。そうすることによって指導者たちは、嘆くことなく喜んでその働きをすることができるのです。
最後に3つ目は、「指導者のために祈る」ことです。あなたは、教会の指導者、つまり牧師・伝道師・宣教師のため祈っているでしょうか?信徒が祈りのサポートをすることによって、教会の指導者たちは、さらに良い働きをすることができ、教会が前進していくのです。
結びにあたり、著者は信仰者たちが完全な者となれるようにと祈りました。また、この勧めのことばを受けてください、と願っています。私たちも、この勧めを受け取っていきましょう。