古い契約と新しい契約、地上と天にあるものとの比較がされています。キリストが天におられる大祭司であり、天の真実の幕屋である聖所(神と会う聖い場所)で仕えておられるのであって、地上の祭司たちは、天にあるものの写しと影とに仕えているのです。地上のモーセの幕屋も、天の真実の幕屋の写しと影です(5節)。
キリストによって、そのことが知らされました。なぜなら、この神の子キリストが、神と人との仲介者だからです(6節)。
エレミヤ31章31〜34節のみことばが、8〜12節に引用されています。新しい契約によって、神と人との関係が回復しました。なぜなら、新しい契約によって、不義をあわれみ、人の罪を思い出さないと主は言われるからです。
メルキゼデクの位に等しい大祭司としてキリストが、新しい契約を結ばれ、とりなしをしてくださるからこそ、私たちはこの恵みにあずかっているのです。「なぜなら、わたしは彼らの不義にあわれみをかけ、もはや、彼らの罪を思い出さないからである」(12節)