コロサイ人への手紙は、使徒パウロとテモテによって、コロサイの信徒(その多くは異邦人)に対して書かれた手紙です。比較的入信して間もない信者たちに、キリストにある真理(福音)に留まり続け、福音とは異なった外からの宗教的な影響に注意するよう励ました手紙です。この手紙はラオデキアの信徒にも回覧されました。
パウロは挨拶において、コロサイの信徒たちを聖なる者たち、忠実な兄弟と呼んでいます。そして、彼らの信仰と愛のゆえに神に感謝をささげます。
パウロは、彼らがさらに信仰者として成長するように祈ります。端的に言うならば、神の御心を知って、それを行う力が与えられるように、という祈りです。続けてパウロは、創造と和解の主であられる御子(イエス・キリスト)に関する真理を教えます。私たちは御子によって、御子のために造られました。神に背を向け、滅びへと向かっていた私たちでしたが、御子の十字架によって、ただ御子によって、神との和解に与らせていただいたのでした。