アブラハムに約束が告げられてから、仲介者であるモーセの手を経て律法が具体的に制定されるまでに、約400年間の時を要しています(創世記15章13節)。しかしこの律法は、決して救いの完成ではなく、むしろ、神様の約束がイエス・キリストへの信仰によって信じる人々に与えられるようになるための養育係(裕福な家の子どもをしつけるという責任ある役目で、多くは奴隷の務め)にすぎません。律法によっては救いがないことを明らかにすることにより、父なる神のみもとに帰る唯一の道は、イエス・キリストのみであることがより鮮明となるのです(ヨハネ14章6節)。
キリストはアブラハムの子孫であり、アブラハムに約束された相続は、キリストのうちに完成することになります。つまり罪人(選民も異邦人も関係なく)はキリストを信じるときに、キリストにあって、神のすべての祝福を相続することになるのです。