パウロは、キリスト者と教会の礼拝の基盤であるキリストの復活の事実を雄大に、コリント教会の実際の生活問題と照らし合わせながら展開してきました。そして、この16章、コリント人への手紙第一を結ぶにあたって、15章58節からつながるかたちで、コリント教会からの質問であったエルサレム教会の「聖徒たちのための献金」について答えています。献金の問題から、パウロは、宣教計画やテモテ、アポロといった主の働き人の説明、そして、最後のあいさつを手紙らしく結んでいます。それは、主イエスにある交わりがいかにパウロのなかで実践されているか、という証明でもあります。