第36火曜 Iコリント14:26-15:11



【祈り】

[1] 主の祈り

【聖書通読のたすけ】

 ここで、パウロは、御霊の賜物、特に預言と異言は、教会の徳、それぞれの徳を高めるものであると強調してきました。そして、次にパウロは、コリント教会の公の礼拝について具体的な指示を与えています。
 公同礼拝は、何よりも時と場所を定めて、一所に集まったとき、それぞれの信者の賜物を通してすべてのことを徳が高められるようにしなさい、と言っています。また、パウロは、異言と解き明かしを堅く結びつけ、もし、解き明かす者がいないならば黙っていなさい、と言います。それは、解き明かしなしの異言は、決して教会の徳を高めるものではないからです。
 すべては、教会の徳、つまり、キリストにある調和、そこには、優劣もなく、お互いがお互いの賜物を尊重し、キリストの教会を愛をもって建て上げていくことが、何よりも教会にとって大切なことだとパウロは強調しているのです。すべての人が学ぶことができ、すべての人が勧めを受けることができる(31節)。それは、御霊による自由な導きのもとで成立するのです。公同礼拝は、互いに教え、励まし、慰め合うことができる交わりの場であることを、パウロはここで強調しています。なぜなら、公同礼拝の基盤は、混乱の神ではなく、平和の神(33節)だからです。同じ神が、御霊を通して働いてくださっているので、そこには必ず「キリストにある一致」があります。

 パウロは、34節から女性が教えること、また、一部の人への警告について述べています。おそらく、コリント教会に集う女性のなかで、公同礼拝を乱してまで質問していた女性がいたのでしょう。また、教会のなかに、自分が預言者、御霊の人であることを誇っていた人がいたのでしょう。すべては、教会の徳を高めることであり、教会内での秩序が守られることが目的です。ですから、それを乱す信者に対して、パウロは、コリント教会に対して強く勧めているのです。ですからパウロは、14章の最後に、「すべてのことを適切に、秩序をもって行いなさい」と結んでいるのです。あなたは、どうですか?


【信仰告白】

[2] 使徒信条