イスラエル民族あるいはユダヤ人は、今もかたくなに福音を拒絶しています。パウロの時代もそうでした。すると神はイスラエル民族あるいはユダヤ人を完全に退けてしまったのでしょうか? パウロは「絶対にそんなことはない」と答えています。パウロは、彼自身イスラエル民族ですが、今はクリスチャンです。パウロはかつて教会の迫害者でした。そんなパウロでもキリストによって救われたのです。パウロは、彼自身の救いの証を通して、イスラエルが完全に捨てられたのではないと言います。また、旧約の時代エリヤに関する箇所で言われたことは、今日にも当てはまるとパウロは言います。すなわち「今も、恵みの選びによって残された者がいる」ということです。
イスラエル民族の多くがつまずいている中にも、神は最善の計画をお持ちなのです。それは、イスラエルが福音を拒絶したことによって、福音がかえって異邦人に届けられ、異邦人のなかからも救われる者が起こされるようになったということです。世界中の人々が救われるとき、やがてイスラエルからも救われる者が起こされる・・・イスラエルの救いの完成の時が訪れる。神様はそのことを約束されているのです。
今日のところから、どんなことが教えられるでしょうか。それは、今はかたくなに福音を拒絶し、捨てられている者のように見えても、その人のためにとりなしの祈りをやめてはいけないということです。そして、どんな人にも福音を伝えることをやめてはいけないということです。もし、あなたが家族のため、友人のため・・・救いのためにとりなし祈っているなら、あきらめずに祈り続けましょう。そして、あきらめずに伝道をし続けましょう。