この14章で第一次伝道旅行は終わりです。本日の箇所は、昨日の続き、ルステラでの伝道の様子からです。ここで大惨事が起こります。パウロに対する石打の刑が執行された、というのです。それも、執行した人間が、パウロは死んだと思う程の状態となります。
昨日確認したように、第一次伝道旅行は、最初は順風満帆でした。そして、次第に危険が増していきます。パウロ、バルナバからすれば、旅の疲れが大きくなり、ストレスがピークに達する、そんな状態での石打でした。これは、ひどかったと思います。しかし、パウロとバルナバは、このルステラの後、デルベに行き、そこでも福音を伝える。さらにさらに、驚くべきは、その帰りのコース。なんと、迫害の会った地に引き返していくというものでした(地図を確認してください)。
石打の生々しい傷を帯びたパウロが、「私たちが神の国に入るには、多くの苦しみを経なければならない」と励ました言葉は、この地の教会をどれだけ勇気づけたかと思います。迫害があった地の教会をそのままにしないパウロ。教会を建てあげるということが、文字通り命がけなのだ、ということが教えられるところです。
帰ってからのパウロとバルナバには、大きな問題が控えていました。人が救われるのは、キリストを信じるだけでいいのか。それとも、それ以上に何か必要なのか。なんと、教会内で意見が割れ、論争が生じます。その解決は明日の通読で見ていくことになります。
私たちも、教会を建てあげるという一大事業を、真剣にしていきたいと思います。