本日の箇所は、昨日に続いて、第一次伝道旅行、ピシデヤのアンテオケでの説教の場面です。使徒の働きには、パウロの三大説教、ユダヤ人向け(旧約聖書を知っている)説教(13章)、異邦人向け説教と(17章)、クリスチャン向け説教(20章)が記されていますが、ここはユダヤ人向け説教のところです。
ユダヤ人に対しての説教のひとつのスタイルとして、イスラエルの歴史を回顧する手法があったようです。パウロはこのとき、出エジプトからカナン征服、サムエル、サウル、ダビデ、と説教を展開します。
やや興味深いのは、サウルについて触れているところ。パウロがベニヤミン族出身であり、ヘブル名がサウロであることを思うと、わざわざサウルについて触れた気持ちが分るような気がします。
ダビデからはイエス様に一気に飛びます。そして、このイエスこそ、イスラエルの先祖にされた神様の約束の成就であると述べていきます。イエスが約束の救い主だとして、そのイエスに何が起こったのか。それは、十字架の死と復活でした。そして、その意味は、罪の赦しでした。この十字架の死と復活が真実であることは、証人がいること。何より、聖書が証言していることをもって、証明します。
何とかして、一人でも多く、このキリストを知ってもらいたい。信じてもらいたい。そのような、パウロの熱い息吹を感じながら、読み進めていきたいと思います。