第27月曜 使徒12:1-25



【祈り】

[1] 主の祈り

【聖書通読のたすけ】

 9章から11章と、世界宣教、異邦人伝道の雰囲気が高まるなか、12章はパウロでもアンテオケ教会でもなく、今一度ペテロとエルサレム教会に焦点を当てます。
 その冒頭は、使徒ヤコブの死という驚きのニュースから始まります。あのヤコブが殺された。当時の教会には、衝撃の出来事だったと思います。しかも、ヤコブだけでなく、ペテロも捕まり、殺されそうな事態となる。教会はペテロのために熱心に祈り続けます。
 ついに十二使徒の中で殉教者が起こり、自分も殺されるかもしれないという状況。鎖につながれ、兵士に囲まれながら、それでも寝ていたというのは、なんとも豪胆なペテロと言えるでしょう。そのようなペテロを御使いは起こします。そして、鎖は落ち、門がひとりでに開き、ペテロは解放されていく。解放されたペテロが真先に向かったのは、マルコの母のマリヤの家です。その家で祈祷会がなされていたからでした。
 この時の教会の姿は、なんともだらしなく、しかし笑えてしまうもの。ペテロが助かるように熱心に祈っていたにも関わらず、実際にペテロが帰ってきたと報告する女中ロダに対して、「あなたは気が狂っている」と言い、挙句には「それは彼の御使いだ」と馬鹿にしています。
 あのエルサレム教会がこの様だった。不信仰な私たちには、どこかホッとさせてくれる姿です。この姿は見習えない。反面教師として覚えたい。しかし、どうでしょうか。このような不信仰な祈祷会の祈りにも、神様は応えて、ペテロを助けてくださったわけです。
 神様のご忍耐とご熱心を覚えつつ、祈り手として成長していきたいと思います。


【信仰告白】

[2] 使徒信条