第24土曜 使徒2:29-47



【祈り】

[1] 主の祈り

【聖書通読のたすけ】

 聖霊が下られたときの出来事が、大きなインパクトをもって書いてあります。特に、このペトロの説教の箇所には、ダビデが登場します。この引用は、私たちの持っています旧約聖書とは、少し言葉が違います。それは、このペトロが使っていた聖書が、旧約聖書をギリシャ語に翻訳した聖書であるからです。翻訳を繰り返しましたので、もともとの文章とは、伝えたい意味は一緒であっても、少し表現が違ってきたということです。

 当時、多くの人々は、聖書の言葉を読んで、それぞれに自分の考えで解釈していたのだと思います。また、あまりこの詩篇の意味がよくわからない人もいたかもしれません。それが、イエスという方によって、光が当てられ、自分たちが今まで考えてきた以上にはっきりとこの箇所を理解することができるようになりました。この人々にとっては非常な驚きであったことでしょう。
 聖書を読んでいて、それが神が自分に贈ってくださった言葉だということがわかるようになると、私たちも同じような驚きを覚えるようになります。それが聖霊の働きです。

 そこにいた多くの人々は、ペトロの言葉に心を刺されて、「兄弟たち。わたしたちはどうしたらよいのですか」と尋ねました。
 ペトロが伝えたこと、それは何よりも、洗礼を受けるということでした。これが、教会の生まれたときから大切にされてきたことでした。また、悔い改めるということです。ペトロは、主イエスの伝えられた約束を、忘れずにそこに付け加えました。「賜物として聖霊を受けます」ということです。
 その聖霊によって、私たちは、日々、新たに主の御言葉に聞くことができるのです。主に感謝して、今日も歩み始めましょう。


【信仰告白】

[2] 使徒信条