これは、私たちが毎年お祝いするイースターの主イエスの復活の場面です。
それと同時に、今日の最後のところには、主イエスが「聖霊を受けなさい」と息を吹きかけた場面が書いてあります。これは、ペンテコステの日に実現する出来事です。
私たちが、主の復活を覚えて、神の国の到来を待ち望みつつ、どのように歩むよう期待されているのか、それが示されているように思います。
本日の箇所には 「週の初めの日の夕方」と書いてあります。この言葉を聞いて、今から二千年前の、この聖書を最初に読んだ読者がすぐに思い浮かべたのは、週の初めの日とは、世界創造の最初の日を象徴的に表しているということです。つまり、ヨハネによる福音書においてイエス・キリストの復活は、神の創造の回復が開始されたということを表しています。
神が最初に「光あれ」という言葉をもって、暗闇に満ちた世界を照らし出されたように、主イエスは、「あなたがたに平和があるように」という言葉で、この混乱に満ちた世界に、新たな光を生み出されたのです。主イエスご自身が先立って、鍵のかかった部屋の中心に立って、平和を宣言されます。主イエスは暗闇が濃くなる世界のただ中に立ち、平和あれと宣言されます。
私たちはすでに、この新しい創造のなかを、神の国のなかを生き始めています。この感謝をもって、遣わされていきましょう。