「あなたがたは、わたしをだれだと言いますか」(20節)と主は弟子たちに問われました。「ナザレのイエスあるいはイエス・キリストをどう捉えるか」ということは世界中誰にでも向けられるべき問いであると思います。ある人は「クレイジー」だとか、またある人は「最悪のペテン師」とか言われているのを耳にしたり目にしたことがありますが、ペテロは「神のキリストです」と主に対して答えました。
イエス・キリストをどのように答えるか、これは人生の中で最も大切な質問であるともよく言われます。主イエスは「神の救い主・キリスト」であり、永遠のはじめから神とともにおられたお方ですが、今回「人の子は、必ず多くの苦しみを受け、長老、祭司長、律法学者たちに捨てられ、殺され、そして三日目によみがえらねばならないのです」(22節)と教えられたように、私たちの罪と死の身代わりの救いである十字架の死と復活を成し遂げられた人となられた子なる神・神の御子であり、また弟子たちに「悪霊を追い出し、病気を直すための、力と権威をお授けになった」(1節)お方であり、さらに「五千人に食物を与えられた」(10〜17節)お方です。信じる者たちと今もともにいてくださることを約束しておられ、またやがて御心のときに救いと裁きのためにこの世に再臨されることを約束しておられる主イエス・キリストです。
主は弟子たちに力と権威を授けて彼らを宣教に遣わされましたが、私たちも同じ主のみことばを宣べ伝えていく働きに、それぞれの場で遣わされています。イエス・キリストを「神のキリストです」と証しすることができますように。