関東で5,000人以上収容する施設として、横浜アリーナ(11,000人)、有明コロシアム(10,000人)、日本武道館(15,031人収容)などがあります。高校時代、横浜アリーナでエリック・クラプトンのライブに行ったのですが、アリーナ席から見たクラプトンはゴマ粒ほどの大きさでした。これでは影武者がやっていてもばれないだろうな、と思いました。
イエス様のもとへ男だけで5,000人もの人々が集まってきました。女性と子供を除いて(21節)、とありますから、そこには大変な人数が集まっていたことになります。彼らの目的は様々でした。ある者は病気を治してもらいに、ある者は話を聞きに、ある者は物珍しさだったかもしれません。そんな彼らを見て、イエス様は深く憐れみ、病を癒されました(14節)。
そんな大勢の人々の必要に応えているうちに夕方になり、弟子達は心配し始め、「ここは寂しい所ですし、もう暗くなっているし、みんなお腹がすいています。群集を解散させましょう」と言いました。当時は野良犬、山賊、野良ライオンなどが闊歩している時代ですから、本当に危険です。自分のお腹を満たす前に、他のお腹を満たすことになりかねません。
するとイエス様は彼らに答えます。「あなたがたで、あの人達に何か食べるものをあげなさい」
持ってないっつーの。
「ここにはパンが5つと魚が2匹よりほかはありません」
するとイエス様はそれをとって祝福し、パンを裂いて弟子たちに与えられたので、弟子たちはそれを配りました。
すると!人々は食べて満腹したのです!まさにミラクル!そればかりか余ったパン切れは12のかごにいっぱいになったほどでした。5,000人以上の目撃者がいる、覆しようのない奇蹟であります。
神にとって不可能なことはひとつもありません(ルカ1章37節)。イエス様はこの奇蹟を通して、ご自分が神の子、救い主であることを、弟子たちに、また人々に示されたのでした。
また、この方に差別はありませんでした。真剣に救いを求めて来た人も、興味本位で来た人も、後にパリサイ人たちに扇動されて、十字架につけろ!と叫ぶであろう人も、ここにいたであろう裏切り者ユダにさえも、彼らの心の全てを知っておいでであるのに、イエス様は同じように、食事を与え養ってくださいました。「天の父は、悪い人にも良い人にも太陽を上らせ、正しい人にも正しくない人にも雨を降らせてくださるからです」(5章45節)。
全ての人を救うため、イエス様はご自分を十字架によって与えてくださいました。全ての人にこの福音が提供されています。イエス様は現代に生きる私たち一人ひとりにも、多くの恵みを注ぎ、その手を差し伸べてくださっているのです。大切なのは、それを無視するのか、それとも自分のこととして、その恵みを神様に感謝するのか、ということです。今日、イエス様に祈るなら、この方は聞いてくださいます。今日、イエス様に求めるなら、あなたが今までどのようであったとしても、答えてくださる方です。この方のみもとへ行ってみませんか?
「しいたげられる者のためにさばきを行ない、飢えた者にパンを与える方。・・・主は盲人の目をあけ、主はかがんでいる者を起こされる」(詩篇146篇7〜8節)